親から子へ受け継がれる名前の想い。生まれた日に作る銀行印のはなし(実話)
- 2025/12/9
- コラム

親から子へ受け継がれる名前の想い。生まれた日に作る銀行印のはなし(実話)
昨日、育休中の男性スタッフが
内祝いを抱えて、西野オンライン工房へ来てくれました。
これは、ほんのささやかな出来事ではありますが、
私にとって胸がぎゅっとなる瞬間でした。
「この子のために銀行印を作りたいんです」
彼がそう口にしたとき、
少し照れくさそうな笑顔とは裏腹に、
父としての決意が静かににじんでいました。

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■ 夫婦で一生懸命に考えた名前に込められた願い
赤ちゃんの名前というのは、
親が人生で初めて我が子に贈る“プレゼント”です。
夫婦で一生懸命に考えたその名前には、
「こんなふうに育ってほしい」
「幸せであってほしい」
そんな願いがそっと編み込まれています。
手のひらに乗るほど小さな命に、
どれだけの想いを託したのか。
その重みを、名前は静かに受け止めています。

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■ 生まれた日に作る印鑑は、“親の覚悟”そのもの
「銀行印を作りたい」というその言葉には、
ただの準備ではなく、
“これからの人生を守りたい”
という深い覚悟が込められていました。
記念日に作る印鑑は道具ではありません。
親が子どもの未来に寄り添いたい──
そんな想いを形にしたものです。
赤ちゃんはまだ何も知りません。
けれどいつか、その印鑑を手にしたとき、
きっと気づく瞬間が訪れるでしょう。
自分はこんなにも愛されて生まれてきたのだ、と。
その気づきは、
これからの人生で迷うとき、
そっと背中を押してくれる力になるはずです。

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■ 名前が受け継ぐ愛情。その始まりに立ち会えること
職人として、
“名前に宿る愛情”を形に残すお手伝いができること。
その瞬間に立ち会えること。
これは何度経験しても胸が熱くなります。
昨日の出来事は、
その大切さをあらためて思い出させてくれました。
親から子へ。
名前を通して受け継がれていく愛情。
その始まりに触れられた日のことを、
私はこれからも忘れることはないでしょう。

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■ 大切な名前を、きちんと形にしてあげたいと思ったら
西野オンライン工房では、
一人ひとりの名前に込められた“願い”を大切に、
手書き文字で心を込めて印鑑をお作りしています。
赤ちゃんへの初めての贈り物として、
ご家族の記念日として、
大切な名前を形に残してあげたいときは、
ぜひ頼ってください。
▶︎ 西野オンライン工房 公式サイト
https://e-nisino.com/

京の印影作家で京印章制作士の井ノ口清一です。
印鑑やハンコのことについて役立つ情報を配信しています。
よろしくお願いします。





