永らくご使用頂いておりますと印影がぼやけたような感じになってしまったりし、
ひどくなってくると元の文字が読み取れなくなってまいります。
しかし印面が汚れているからといって
さっそく硬いブラシ状のものでゴシゴシ印面をこするのは大変よくありません。
このようにすると、かなり丈夫な印でも印面が傷んでしまいます。
印面の掃除は柔らかい布か紙で拭ってください。
それでもとれない場合は折り畳んだ柔らかい布か紙に油(サラダ油)をひたし、
この上で何度か繰り返して印を軽くたたくようにすると
古く固まっていた朱肉のかすやごみが取り除かれきれいになってきます。
そこをさらに柔らかい布か紙で拭っておけば印面のお掃除のできあがりです。
ハンコも永く使っていると少しずつ汚れてくるものです。
ハンコもお手入れ1つで随分寿命も違うもの。
手入れしていないハンコは、
捺印時の印影が汚く判読できなかったり、相手に与える印象も悪いものです。
認印、銀行印、実印、会社印など朱肉を使って捺印するため
ホコリ、紙粉、朱肉の繊維などが付着しやすくほっておくと、
目詰まりしてハンコの役目を果たせなくなってしまいます。
こまめにお掃除してあげたいものです。
印鑑を使おうと思ったら、あっ穴が!!
水牛類などの印章は、ひどい乾燥状態が長年続くとひび割れしたりする場合があります。
古い印鑑でしたらティッシュに食用油などを含ませて磨いてあげると大丈夫です。
もう1つ注意していただきたいのが虫の食害。
水牛製品は動物性の繊維質で出来でいるので衣類につく虫(カツオブシムシなど)の大好物です。
長くタンスの隅に片づけておいた実印を使おうとしてだしてみたら
ぼろぼろの傷だらけということもなきにしもあらずです。
できれば防虫剤を1つ横に入れてみてはいかがでしょう。