象牙の特徴

◆ 象牙の種類

象牙は、耐久性と耐摩擦性に優れ、重量感を誇り、手触りと質感ともに、はんこには最適とされ、実印として特に人気の高い印材です。一本の牙の内側は、木の年輪のような層になっており、中心にいくほど目が細かく密度が高いため耐久性に優れ、取れる量も少なくなるため希少となります。更に、「特上」「極上芯持ち」はハード(硬い)象牙の牙を使っているのでより硬く見た目も自然なアイボリー色をしています。

当店の取り扱う象牙印材は、ハード象牙とソフト象牙があり、それぞれ象の産地が異なります。



※ハード象牙について
一般的な使用品目は、印鑑、三味線ばち、箸、琴爪、根付等。特徴は、色はアイボリーで、透明度があり、固く傷がつきにくく光沢が良く印材には最高の素材です。


(1) 極上芯持ち象牙

象牙の中心にあたる部分を印材にしているので1本の象牙から取れる量も少なく希少で象牙の中でも最高のランクになります。上部の黒い点は、中心を使用している最高級品の証です。


(2) 象牙(特上)

キメがきわめて細かく、印頭の目もきわめて微細で、つややかな光沢が見られます。まさにIvory(象牙)らしい自然な色合いをしています。




※ソフト象牙について
一般的な使用品目は、印鑑、ピアノ鍵盤、ビリヤード玉等。特徴は、色は白っぽくハードに比べ少し柔らかく、光沢も若干劣る。





(3) 象牙(上)

象牙特有の美しい乳白色。(中)よりも目が細かく、印材頭部の網目模様はほとんどなく美しい光沢が見られます。


(4) 象牙(中)

外側の表皮層から少し入った、やや目の落ち着いた部分を使用。(並)よりキメが細かく印材の頭部には細かな網目模様が見られます。


(5) 象牙(並)

象牙らしい自然な色合いをした、象牙印材の普及品タイプです。象牙のやや外側部分から採られた印材で、側面には少し繊維的な縞模様が見られ、頭部には、やや粗めの網模様が見られます。