西野オンライン工房|日本国際芸術祭 JIAF2025
2025年に開催された 大阪・関西万博(EXPO 2025)。
その公式プログラムのひとつである 日本国際芸術祭(JIAF2025) に、西野オンライン工房は “京印章作品” を正式出品しました。
印鑑が国際的なアートイベントに展示されるのは極めて珍しく、「文字文化」と「手書きの表現」を軸にした当工房の取り組みは、国内外の来場者から大きな注目を集めました。
なぜ印鑑が万博に選ばれたのか
京印章の特徴である 手書き印影 は、フォントでは再現できない線の強弱、余白の呼吸、文字の重心といった“人が書くからこそ生まれる美しさ” を持っています。
万博では、「日本の伝統文化を未来へつなぐ表現」として、その職人技とコンセプトが高く評価されました。
出品した作品について
今回出品した作品は、以下の要素を組み合わせた“アートとしての印鑑”です。
● 京印章制作士による完全手書き原稿
文字の線1本ずつを職人がゼロから書き上げ、名前の意味・形・響きをもとに印影を設計。
● 手仕上げ彫刻による唯一無二の印鑑
長年の経験を持つ彫刻職人が、線の厚み、刃の入り方、余白の配置を細かく調整。
● 日本の自然素材(屋久杉・伊勢檜など)の美しさ
印材自体が持つ香りや木目が、作品の存在感をさらに引き立てます。
展示会場では「印鑑がアートになるとは思わなかった」「文字の表情がこんなに豊かだとは知らなかった」といった声が多く寄せられました。
京都の工房から、世界へ文化を発信
今回の万博出品は、「印鑑=文化」 という視点を日本だけでなく世界へ届ける大きな機会となりました。
• 伝統工芸としての京印章
• 手書き文字文化の価値
• 名前に込められる日本人の美意識
• 手仕事が持つ証明性とあたたかさ
こうした要素を、国際舞台で紹介できたことは、当工房にとって大きな節目となりました。
これからも「手書きの価値」をつなぐ
デジタル化が進む中でも、“人が書く・人が彫る” という行為には、代替できない価値があります。
西野オンライン工房は、これからも京都から、印鑑文化の魅力と職人の技を丁寧に発信してまいります。
万博レポート
西野オンライン工房は、大阪・関西万博「日本国際芸術祭」にて、印鑑を出品いたしました。
会場:大阪・関西万博会場内「EXPOメッセ」
7月1日
EXPOメッセ内「日本国際芸術祭」D-16 ステーショナリーマーケットにて設営の様子
大阪・関西万博の会場に無事搬入&設置を行いました。
実際に印鑑の印面を間近でご覧いただけます。熟練の職人が作り出す、繊細かつ力強い印影をぜひ直接お確かめください。
7月2日
D-16 ステーショナリーマーケットの様子と西野工房の展示
7月2日、大阪・関西万博「日本国際芸術祭」がはじまりました!
うちのスタッフも、完成したてのブースへさっそく出動!伝統産業と日本のモノづくりの世界をずらりと並べてお待ちしています。ご来場の際は、ぜひ“ハンコの世界”をのぞいてみてください。
7月3日
大阪・関西万博「日本国際芸術祭」ジャパンデーのステージに登壇
かつては当たり前のように街で見かけたハンコ屋さんも、今やその姿を見る機会が少なくなりました。しかし、そんな時代だからこそ、私たちは「頑張るハンコ屋」として、皆様に印鑑の魅力をお伝えし続けています。
西野工房の印鑑の特徴や珍しい印鑑、「屋久杉印鑑」について語らせていただいております。樹齢千年を超える屋久杉は、古くから神木として崇められてきました。その屋久杉から作られる印鑑は、年輪が織りなす美しい木目、そして時を超えて培われた神秘的なパワーを宿しています。手に取るたびに、悠久の歴史と自然の壮大さを感じていただけることでしょう。この「屋久杉印鑑」の魅力は、言葉だけでは伝えきれません。ぜひ、こちらの動画をご覧ください。
7月6日
大阪・関西万博「日本国際芸術祭」最終日の様子
大阪・関西万博の展示最終日である7月6日(日)には、展示ブースの周囲に万博公式キャラクターのミャクミャクがサプライズ登場し、来場者の注目を集めました。愛らしい姿のミャクミャクが展示品に寄り添うように配置され、会場全体に明るく楽しい雰囲気を添えていました。
関西・大阪万博で開催されておりました「日本国際芸術祭」は、7月6日をもちまして無事に閉幕いたしました。多くのご来場、そして温かいご声援をいただき、心より御礼申し上げます。




