トレンドで『#宇宙兄弟』が話題となっている中、ふと思い出すのは、私自身の人生にも通じる夢の物語だ。
私は一人っ子として育った。兄弟のいない人生には、兄弟愛といったものとは無縁だった。父親はハンコ屋を営んでおり、私はいつかその仕事を継ぐものだと自然に思っていた。しかし、若い頃の私は、ハンコ屋でどうやって食べていけるのか、疑問を抱いていた。
日々、宅急便のアルバイトに精を出しながら、ハンコ屋を手伝う日々が続いた。そんな折、ふと「もうだめかもしれない」と思う瞬間が訪れた。そのとき、私の人生を変える出会いがあった。インターネット通販だ。
それは、まだウィンドウズ95の時代。私はホームページビルダーを使い、手探りで自作のサイトを立ち上げた。これが私のハンコ屋の新たな始まりとなった。
徐々にハンコが売れ始めた。しかし、それは同時に店舗販売の衰退の始まりであり同業者からの冷たい視線や反感を呼ぶことにもなった。それでも、私を支えてくれたのは、間違いなくお客様だった。お客様から寄せられる喜びの声は、何よりの励みだった。Amazonや楽天がお客様レビューを始めるよりも前から、私はその声を大切にし、公開してきた。
気づけば、それからもう三十年以上の時が経っていた。この長い年月の中で、夢を追い続けることの大切さを痛感している。そして、宇宙飛行士を目指す兄弟のように、私もまた、自分の夢を追い続けているのだ。
夢を追うこと、その過程で出会う困難や喜び。それこそが、人生を豊かにするのだと、私は信じている。
ハンコ屋はハンコで宇宙兄弟を応援します
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