芯持ちオランダ水牛【白】の特徴

◆ 芯持オランダ水牛【白】とは

印鑑と言えば黒水牛は有名で代表的な印材ですが、牛の角を加工した印鑑は他に芯持オランダ水牛があります。 黒水牛とは異なり、見た目が半透明なクリーム色や灰色をしており、一味違った高級感がある印材になります。 牛の角から切り出されるので、主成分はタンパク質でできており、朱肉の付き具合はとてもよく捺印する際、紙ともよくなじみます。

◆ オランダ水牛はオランダ生息の牛?

オランダ水牛は必ずしもオランダに生息する牛からとれるわけではなく、アフリカ、オーストラリア、南米に生息する陸牛からとれます。名前と生息地が一致していなかったり、陸牛なのに水牛の名がついていたりと不思議な点も多いオランダ水牛ですが、素材の性質が黒水牛と似ていることから、区別のためそうよばれているといわれています。

名前から誤解を生じやすいことから、オランダ水牛ではなく牛角(うしのつの)と呼ばれることもあります。

◆ オランダ水牛 白の色

「オランダ水牛 白」と呼ばれておりますが、色は純白ではありません。全体的に淡いクリーム色や灰色をしています。こちらもオランダ水牛 柄のようにものによっては濃淡はありますが、基本的に柄はなく美しい半透明をしています。この美しさと高級感は象牙にもひけをとらないといわれており、「印鑑の女王」と呼ばれるほどです。

高級印材として扱われておりますので、実印はもちろん、銀行印や日常生活に使用する認印としても幅広く日々多くのご注文を頂いております。

◆ オランダ水牛の品質の見分け方

オランダ水牛には頭の部分に白い点のように見える芯があり、芯が小さく緻密なほど印章に与える影響が小さく、中心近くを通っているほど歪みがでにくくなります。そのため、印鑑の中央をまっすぐ小さな芯が通っているものが、より高品質なオランダ水牛の印鑑といえます。購入する際はこういった上質なものを選びたいですね。

逆に芯持ちではないオランダ水牛はひび割れしやすく、耐久性が低くなってしまいます。 印鑑として使われるのは芯持ちばかりですが、お店によってはそうでない印材が使われている場合もあります。 品質に大きくかかわることですので、実印などの重要な印鑑を注文する際は、必ず芯持ちであることを確認するようにしましょう。

◆ 芯持オランダ水牛印鑑の欠点

オランダ水牛は見た目や性質から非常に人気の高い印材ではありますが、欠点もあります。 まず、オランダ水牛は乾燥に弱く、適切な手入れをしないとひび割れたり形が歪んでしまうことがあります。特に空気が乾燥しやすい冬季はケース外に放置することのないように気を付けましょう。 また、オランダ水牛の主成分はタンパク質であるため、虫に食われてしまうこともあります。使用後は、必ず印鑑ケースに保管するように心がけて下さい。

◆ オランダ水牛印鑑の保管・お手入れ方法

オランダ水牛は乾燥に弱いため、保管する際は必ず専用ケースに入れておくようにしましょう。保管場所は直射日光を避けた冷暗所が理想的です。

水洗い、ウェットティッシュでのお掃除だけは絶対に行わないで下さい。 印鑑を長くご使用できなくなる可能性があります。印面が脆くなったり、欠ける原因に繋がります。